一方の熱子。
『子どもの可能性を信じる』彼女は、
「君たちならこれくらい出来るって信じてる!」
と、どう考えても無理な課題を丸投げするように。
さっきの図工の例だと、
うまく紙を切れるって信じてる→
得意な子以外、何をどう切っていいか分からず
適当に切り刻む
ハサミの扱いくらい身に付いてるって信じてる→
指先を切る怪我多発、補助の先生もいないからカオスに
素晴らしい作品が出来るって信じてる→
出来てない
と、惨憺たる結果で、熱子は爆発。
「先生は君たちを信じてるんだよ!?
やれば出来るんだって!
だからふざけてないで、ちゃんとやりなさい!!」
ヒステリーにわめくけど、
具体的な指導やフォロー体制がないから、
出来る子だけがほめられ、出来ない子は置いてけぼり。
さらに熱子は子ども好きだけど、好きすぎて、
悪いことをした子をろくに叱らずにいた。
当然、ずる賢い子がクラスでのさばる。
手のかかる子どもについても、
「君は本当はいい子だって信じてるよ」
と言って、対策を何もとらないから、
もめ事ばかり起こって保護者から苦情が殺到。
「私はこんなに一生懸命やってるのに!」
って職員室で泣く熱子ばかり見るようになった。
結局、熱子はいわく付きの教師として有名に。
一方の冷子は、有能な教師として評判になっていった。
大学時代の予想と真逆になったのが衝撃。
どんな人がいい先生になるのか、
分からないものだね。
497:名無しさん@おーぷん
まぁ好きな奴が得意な奴とは限らないし
逆に大して好きじゃないのに物凄く才能があって
誰よりも上手くやれるというのも世の中にはある。
野球の江川卓とか
別に野球が好きだったわけでもないと聞いたし。
巨人に拘ったのは引退したあとの収入が
巨人とそれ以外のチームで雲泥の差だったかららしい。
現役時代は早く引退したくて堪らなかったとか。
純粋に金を稼ぐためだけに野球やっていた人が
トッププレイヤーだったという話。
498:名無しさん@おーぷん
金のために野球選手になるのは分かるけど
教師ってそんなに稼げるのか?
499:名無しさん@おーぷん
>>498
上手い下手はその仕事に対する情熱とは
必ずしも比例しない
ということを言いたかった。
510:名無しさん@おーぷん
>>498
金額はたかが知れているけど、
当時は安定性や社会的地位の面で
魅力的な仕事だったのでしょう。
512:名無しさん@おーぷん
技術と情熱は全く別物だからね。
極端な話、情熱ゼロでも技術さえあれば、
殆どの仕事は成功する。
その逆は技術が無い分だけ悲惨な結果となり、
情熱が更にそれを加速させる。
お客様の笑顔が見たいとかの情熱だけで開いた店は、
大抵が後者のパターンで終わる。
引用元:https://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1545877507/
画像元:写真AC