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不思議体験 修羅場

【黒い過去】『せめて悪いものは私が貰っていってあげよう』

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でもその日お見舞いに来てくれたのは
兄と弟だけだった

弟は私のベッドに乗ると興奮気味に
チューリップを植えた話なんかをして、
それで疲れていたのか電池が切れたように寝てしまい、
兄はそれをニコニコと見ていた

「チューリップは私子の好きなピンクだよ。
 お姉ちゃんに見せたいんだって」

兄の他愛のない話に私が泣きそうになっていたら
「だからね、変なこと考えちゃ駄目だ」
と私の頭を撫でてくれた

多分私があまりに思い詰めた顔をしていたんだと思う

何するかまでは分からなくても、
良からぬ事を考えてるって察したんだろうね

兄が弟を抱っこして帰った後、考え直した私は
ナイフ落ちてましたよ
と言ってお隣さんに返した

 

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ここからがおかしな話なんだけど、
それから一月もしない内に両親が死んでしまった

二人とも仕事で寝不足のまま運転してて事故り、
母はその場で呆気なく、
父は数日治療の末亡くなった

私は二人を憎むあまり呪い殺してしまったのでは
と内心パニック

両親が亡くなってから入院するほどの体調不良も減って、
親戚が集まる度には
お父さんお母さんが悪いもの持ってってくれたんだね
って言われて凄く居心地が悪かった

ただこれはもう十年以上前の事で、
実は最近まで両親のことなんて存在すら忘れてた

何故今更思い出したかというと弟が近く
幼馴染みの子(以下弟嫁)と結婚する事になり、
弟嫁の打ち明け話を聞いたから

もうずっと家族同然の付き合いだったのに
急にマリッジブルー気味になった弟嫁

 

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