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トメはなぜかこれを言われると
傷ついたような顔をして
一瞬黙るか話題を変えるかしていたので
多用していたらある日
「どういう意味よ！」とキレた。
「え～どうって…まぁ、その、
トメさんがいるから…すみません、
悪気はないんですよ？
でもトメさんがいるとホラ」
嫌味なくせに打たれ弱いトメは
これ以上追求して自分の傷つきそうな言葉が
出てくるのを警戒して（多分）、
私から目を逸らしたまま
礼儀がなってないとか失礼なとか
言いながら去って行った。
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で、その夜息子ちゃんを呼び出し
『親としての忠告』をしたらしい。
直接聞いていないけど
・嫁にないがしろにされている
・息子ちゃんの態度も最近よろしくない。
嫁につられて親をないがしろに
するとは何事か
・嫁は自分がいなければいいと思っている
・息子ちゃんはなんであんな嫁を
のさばらせておくのか
・親をないがしろにする嫁は
必ず主人をないがしろにする。
今のうちに嫁を〆てケジメを
つけておかないと威厳が保たれない
このあたりまで旦那はうんうんと、
一応トメの話も聞きつつ、その全てに
「気のせいだよ」
「考えすぎだよ」
「嫁に悪気はないよ」
「そもそもそんな風に悪くしか
受け取らないなんて性格が悪い証拠」
と、トメのかつての台詞を引用して
反論して帰宅したそうだ。