Sponsored Links
私は両親に確認して、おじいさんに
「あしたの おそうしきまで いてください。
よかったら、かそうばで、
ほねをひろってあげてください」
とお願いした。
火葬場で、おじいさんはずっと泣きながら
弟の骨を骨壺に入れてくれた。
骨壺ひとつじゃ成人男性の
全部の骨は入らない、頭がい骨も砕かなきゃ
と言われ、両親が頭がい骨を
そのまま入れられるものを追加で
用意してもらい、遺灰まで全部すくった。
お骨を分けることはできないけど、
葬儀会社の人に遺灰を入れる
箱みたいなのを用意してもらって、
それをおじいさんに渡した。
拝むように、何度も頭を下げられた。
Sponsored Links
その後、形見分けもしなきゃな…と
遺品整理をしていたら、
弟の日記みたいなものが出てきた。
中学生くらいの時のものだった。
「△△(当時の担任)に○○さんとの
意思疎通に手話覚えろって言われた。
そんなんいらん。俺が手話できても
○○さんはできん。もうおじいちゃんやから
漢字覚えるのも難しいって言う○○さんに
何で必要のない手話なんか
勉強させなきゃいかんのや」
「A(弟の友達)が、○○さんは
セーカツホゴやって馬鹿にした。
○○さんに、お金大丈夫なんかって
きいたら、ナントカ年金があるって
言った。俺らのお父さんの税金を無駄にして
生きててごめんなあって泣かしてもうた」
「俺はちっちゃい時、いっつも○○さんが
遊んでくれたから、姉ちゃん学校で
おとんとおかんが仕事で、
ばあちゃんらもいそがしい時でも
楽しかったよ、ありがとう」