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そしてほぼ完治して来週にでも戻れ
という状況になったある日のこと
深夜に曽祖父に呼ばれて祖父が仏間へ行くと
幾ばくかのお金と鞄ひとつが用意してあった
「これ持って逃げろ、
鉄道の線路沿いに京都行け」
と曽祖父が言ったそうだ
散々悩んだが、行ったら死ぬ
とわかってる息子を戦場に行かせたくない、
非国民かもしれんが俺はお前の命が惜しい
曽祖父にぶるぶる震えながら言われて
祖父は泣きながら
父ちゃんありがとうごめん
と頭を下げて飛び出した
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そのまま夜通し線路沿いに歩き、
更に丸一日かけて京都駅に辿り着いた
腹を空かせて駅構内をふらふらしてると
そこに消防隊の募集があって衣食住付き
と知り消防署へダッシュ