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姉は本当に出ていった。
僅かなお小遣いと服をリュックに詰めて
窓から飛び出していった
姉には申し訳ないけど何が起こるか
ちょっとだけ楽しみで、
ドキドキしながら母には黙っていた
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風呂に入ってさぁ寝ようか
というタイミングで
祖父母から電話がかかってきた。
姉を保護してるから来い、
とのこと。
母にしてみれば寝耳に水だよね。
祖父母の家は徒歩20分程度だったから、
夜中だったけど喚く母を宥めて
祖父母の家に向かった。
祖父母の家には俯いて座る母と、
いつもだったら寝ている時間なのに
起きている祖父母がいた。
畦道に座り込んでいた姉に
近所の役員が声を掛けて
家に送り届けようとして、
家に帰りたくなかった姉は
祖父母の家の住所を教えたらしい