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飲み屋を男一人で経営していた人だった。
奥さんがいたそうだけれど、
昔に病気で亡くなったらしい。
子どももいなかったらしくて、
俺を養子として迎えいれてくれた。
いつも笑っていた人だった。
友達が多い人だったから、
お店にはいつも常連さんや
色々なお客さんが来ていて、
二人しか住んでいなかったけれど、
とても賑やかだった。
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最初は当然父親とは、思えないし
呼べなくて黙ってぎこちない日が
多かったけれど、休みの日は
遊園地や海や山に連れて行ってくれた。
「今まで辛かったか?
もう此からは楽しいからな!」
この言葉を車の中で聞いた時、
涙が止まらなくてずっと泣いてたよ。
こういう風に遊びに行く事が
滅多になかったから
本当に嬉しくて楽しかった。