Sponsored Links
うっすら日が差してきた頃、
やっと救急車が到着した
担架に乗せられた母と外に出て、
見慣れた景色が一変していることに
絶句した
Sponsored Links
夢中で窓から玄関に回ったときは、
周りが真っ暗で何も見えなかったが、
向かいのマンションが半分ほどの
高さになっており、
遠くで火が上がっているのが見えた
普通だったらショックで
動けなくなっていたかも知れないけど、
その時の私は、赤ちゃん達と母を
助けることに第一に意識が向かっていた
救急車はなかなか走り出さなくて、
私はイライラして叫びだしそうだった
やっと走り出しても、すぐに止まったり
のろのろ運転でなかなか病院に
着かなかった
今思えば、車両がまともに走れる
道路状況じゃなかったんだと分かる