カテゴリー
修羅場 感動

【修羅場】身重の母と小学生の私。二人しかいない夜に地震が起こった。

Sponsored Links

 

親の寝室に入ると、母はベットの上で
うずくまっていた
母に駆け寄ると、
尋常じゃない汗をかいて苦しそうに
顔を歪めていた
母の手を掴んで立たせようとしたが、
ゆるく首を振るだけで
動けないようだった

 

Sponsored Links

 

ふと見ると布団が濡れていた
恐怖で失禁したのかと思ったが、
僅かに血が混じっているのが見えて
悲鳴をあげた

 

母は言葉も出ない様子だったが、
子供心に赤ちゃん達に
何か起きているんだと思った

 

それ迄、
怖くて母のそばに行きたい一心だった
私だったが、思えばその瞬間「姉」
という生き物になったんだと思う
赤ちゃん達を助けなきゃ!
私が守らなきゃ!とはっきり思い、
電話に走った。

 

電話の前の壁には「もしもの為に」と
かかっている産婦人科の電話番号が
貼ってあった
父から、何かあったらここに
電話するように言われていた
頭の中で自宅の住所と母の名前を
暗唱しながら電話をかけたが、
数回のコールの後無音になった
驚いてもう一度電話したが、
電話は繋がらなかった

 

母の寝室に戻って、寝室の子機を
使ってみると今度は繋がった
夢中で母の名前と住所を伝え、
母が出血していること、
受け答えが出来ない状況であることを
伝えた

 

その後は、指示どうり母の体温が
下がらないように布団でくるみ、
手を握って母に呼びかけ続けた

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

モバイルバージョンを終了