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俺の嫁さんの半生は
無茶苦茶な人生だった。
5歳の時両親がW不倫で離婚し、
どちらも引き取らず施設へ
そこの施設では虐待、いじめの
オンパレード(まともに中学校もいけず)
16で脱走して夜の世界へ
そこで出会った男には
金蔓扱いで挙句893に身売りされかけ
その後は逃げるように
各地を転々としながら
派遣として某観光地のホテルで働く
という修羅場の見本市みたいな嫁だった
出会いのきっかけは
嫁が働いていたそのホテルの
バーに入った時。
俺がバーテンダーをしていたから。
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従業員どうしちょくちょく
顔を合わせる事もあり
次第に仲良くなっていった。
とは言っても最初はめっちゃ警戒された。
(嫁曰く、嫌いとかじゃなく過去の経験から)
バーに来る回数を重ねるごとに
彼女への想いも強くなり
とうとう彼女に想いをぶつけたが
答えは「考えたい」とのことだった
それを機に彼女がバーへくることも途絶え、
諦めかけていた。
ひと月たったある日、
彼女がふらっとバーへ現れた。
「俺君の事は好き…でも怖いんだ」
「怖いって性格とか?」
「そうじゃないんだ…」