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じいちゃんは毎週
ばあちゃんのもとに通って、
へたくそな日本語の恋文と
恋歌の写しを投げて、
ばあちゃんが拾うのを確認して
一礼して走り去る、とやってたんだが、
じいちゃんが投げた恋歌の中に
ばあちゃんが好きな歌が入ってたのが
きっかけで、ばあちゃんから
「この歌が好きなんですか?」
と話しかけたらしい。
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そこでじいちゃんが
全く日本語ができない
(「ここから一歩も近づきません!」は
日本贔屓の上司に教えてもらった
唯一の日本語)ということが発覚して
じいちゃんが滞在してる間
ずっとばあちゃんが日本語を
教えてたんだそうだ。
そのお礼として米軍配給の缶詰だのを
渡してたんだそうだが、
上司の入れ知恵で、同じ隊の他の人に
事情を話してちょこっとずつ
缶詰だのを分けてもらって
「ご近所の皆さんで分けてください」と
箱一杯に差し入れたのがきっかけで
ばあちゃん一家に受け入れられて、
アメリカに帰る時には
一緒にご飯を食べたんだって。