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冬前の修羅場でクッタクタになって
少しだけ、少しだけ仮眠を取ろうと
横になったんだが…
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夢の中で茶室に座ってた。
目の前で茶釜がクツクツと鳴っていて、
非常に居心地が良い空間。
自分が夢の中にいることを理解しつつ、
暢気に茶室の中でマッタリしていると、
あの屈んで入る入り口から、
するりと誰かが入ってきた。
それは約十年前に老衰で亡くなった、
私の保護者代わりの爺猫。
自分と同じぐらいの体長で
優雅に和服を着こなして、まるで人間。
私がビックリして、
眼を白黒させていると、
懐かしいブチ顔が眼を細めて、
猫のときの面影を残した
ハスキーボイスで口を開いた。
「元気か?」と。