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もう10数年前だが、
祖母が新聞紙に包まれてた
重い何かを私に渡して
「絶対みんなにバレないように
あなたが隠して持ってなさい。
私が死んだらそれを持って
この家を出なさい。
必ず大事に使いなさい、
この家にもう戻ってはいけないよ」
と言った。
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この時私は高校出て、
家事と寝たきりの祖母の介護をしてた。
夜の介護も私なので同室。
大学は「馬鹿だから行くな」
と親に言われた。
子供の頃から塾に通って
いい大学に行った兄に比べれば、
私は塾も習い事も行ったことない
馬鹿なので、しょうがないなと思ってた。
兄の習い事での表彰状が
家じゅうに貼ってあった。
羨ましかったけど、
「お前には引っくり返っても貰えないよ」
と祖母以外のみんなに言われて
育ってたので、そうなんだなと思った。
祖母は
「○○ちゃん(私)だって賢い子だよ」
と言ってくれたが、
家の中で病気がちな祖母の発言は
弱かった。
家は会社人間の父と、
趣味と社交に没頭する母、出来る兄と、
奴隷要員の私と、ガンの手術と
再発を繰り返してる祖母の
5人暮らしだった。
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