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修羅場

【恥ずかしくて死ぬかと思った】客「きゃー!きゃー!」自分「ありがとう!ありがとう!」?「なにしてるの?」自分「」

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大観衆が見守る中、
すっかりボブになりきった俺は、
激しいダンスを踊り、頭を左右に振り、
ギターソロの時はちゃっかり
ギタリストに変身し、
ドラムが格好イイ部分ではドラマーになり、
そして最後はやはりボブになって
口をパクパクさせながら汗だくで熱唱した。

 

ボルテージは最高潮!
一曲一曲が終わる度に聞こえる観客の声援に、
俺は両手をあげて答えた。

 

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その時、背後から突然
俺の肩に手を触れるヤツが現れた。
現実からすっかり遠い所にいた俺は
ビックリして、思わず「うわぁ~!」と
叫んでしまった。

 

振り向くと隣の部屋の奴が、
いつの間にか俺の部屋に
上がり込んでいたのだ。
しかも、我にかえって入口を見ると、
廊下に寮生が全員集まっていて、
みんなが俺の部屋を覗き込んでいる。

 

いったい何事かと思って、
ヘッドフォンを外すと、
な、ぬわぁんと、スピーカーから大音量で
ボブ・マーリーが響き渡っているではないか!?
どーやら切り替えスイッチを
間違えていたようだ。

 

どうやら、深夜に轟く爆音に怒って
集まってきた寮生達も、
俺のあまりのステージっぷりに、
なかなか声をかけれなかったそうだ。

 

俺は、寮を出るまでの残り2年半、
みんなから「ボブ」と呼ばれた。

 

引用元: すかっとしていきませんか | sk2ch
画像・動画出典元:pixabay

 

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