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修羅場

【修羅場】友人「お金貸して欲しいんだけど…十万くらい…」私「おっけー」→その後…

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正面から見たAは、
『やつれている』
という表現がそっくり当てはまるような
風体だった。
大学受験で二浪した時より
ずっとやつれていた。

 

標準よりちょいぽちゃで
普通に身だしなみも整えてたのに、
そのときのAはすごく痩せてて、
頬も少し窪んでいて、
綺麗だった髪もバサバサで、
服も今時売ってないような古臭い感じで、
Aの家族に何かあったんだろうかと
不安になった。

 

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私「A、どうしたの?家族は?」
A「…あのね」
私「ん?」
A「お金、貸して欲しいんだけど…」
私「…何円かな?」
A「…十、万円」

 

その時のAの声は今でも憶えてる。
物凄くか細くて泣きそうで、
でも全く声は震えてなかった。
Aが元彼に振られた時も、泣きはしたけど
こんな絶望的な声なんて
聞いたことなかった。

 

Aのご両親に頼まないのも、
何か理由があるのか、
既に断られた後なのだと
勝手に脳内で結論付けてた。

 

大金を無心されたので、
本来なら何に使うのか、
どうして必要なのか
きっちり聞くべきだけど、
Aの雰囲気があまりにも
異様だったので、
聞いちゃいけないような気がして
聞かなかった。
 

 

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